カリニャン
Carignan
Carignan
起源:カリニャンはフランス南部で広範囲に栽培されており、フランスでは今もなお栽培量第2位のブドウ品種です。スペイン、カリニェナ原産であると考えられ、ローマ人たちがその地域でブドウ栽培を開拓した、紀元前50世紀ごろです。後に、カリニャンはリオハ・ブレンドの不可欠なブドウになりました。フランスの栽培家たちはアルジェリアにカリニャンを大量に植えて、値段の安いワインをフランスに輸出しました。1962年にアルジェリアが独立した時、容量が多く、低価格なテーブル・ワインを造るために、カリニャンはラングドック地域に広範囲にわたって栽培されていました。消費者の好みが変わり、テーブル・ワインの消費が下降したので、全てのカリニャンは(スペインでも)、上質のワインを造るためにもっと特徴のある品種に全て取って代わられました。
シノニム:フランスではCarignon Noir、Bois Dur、CatalanまたはPlanet de Ledenon とも呼ばれています。スペインではCarinena、Carinyena Mazuelo、Tinto Mazuelo、Crujillonと呼ばれています。カリフォルニアではCarignane、イタリアではGragnano、ポルトガルではPinot Evaraです。
栽培国: ヨーロッパでは、この品種はフランス南部、スペイン、イタリアで栽培されています。新世界においては暖かい気候の国、つまり南アフリカ、ウルグアイ、アルゼンチン、チリ、メキシコ、カリフォルニアで栽培されています。アルジェリア、チュニジア、モロッコでも栽培が続けられています。
テイスト&ノート: カリニャンは生育期間が長く、暑くて乾燥した気候の地域で一番良く育ちます。ヘクタール当たり200ヘクトリットルまで搾れる生育旺盛な品種ですが、晩腐病、うどん粉病、べと病、害虫のブドウホソハマキには影響を受けやすい品種です。ブドウの木は茎が太く成長するので、機械で収穫するのが難しいです。造られたワインは色、タンニン、酸味においては申し分ないのですが、際立った風味や味わいが欠けています。本質的にブレンド用です。しかし、旺盛な生育を調整されて育てられたカリニャンは、僅かなグルナッシュとかサンソーとかムールヴェードルを加えると個性、フィネス、エレガンスを持ち合わせた良質のヴァラエタルワインを造ることができます。
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00347-19 2019 ラ・トゥ−レ−ル・クロ・ドゥ・ロ−・ヴィエル
La Tourelle, Clos de Lort Vieil3,563円(内税)