マルベック
Malbec
Malbec
起源:マルベックは、カベルン・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、カルメネール、メルロー、プティ・ヴェルドとともに、ボルドー・ファミリーの6ブドウ品種の一つです。しかし、ブドウのおよそ4分の3を台無しにした1956年の大冷害以来、マルベックの需要は大幅に減少しました。このブドウ品種はバーガンディ北部が起源である、と言われています。マルベックは、フランスでかつて広範囲に栽培されていました。それぞれの地域で独自の名前を使っていたため、フランスには1,000以上のマルベックのシノニムがあります。今日、フランスでマルベックが広く移植されてきている唯一の生産地域は、カオールです。フランスの総計6,000ヘクタール未満のなかで、カオールではおよそ4,500ヘクタールでマルベックが栽培されています。この品種が第二の故郷をみつけたのはアルゼンチンにおいてです。19世紀半ばに。初めてアルゼンチンで栽培され、その後、この品種は20,000ヘクタール以上で栽培され、ある種の国民的ブドウ品種となっています。
シノニム:マルベックはあまりにもシノニムが多いので、それらすべてを記載することは不可能です。最も重要なシノニムは、Auxerrois、Auxerrois De Laquenexy、Auxerrois Des Moines、Cahors、Cot、Cot a Queue Vert、Malbek、Medoc Noir、Noir De Pressac、Pressac、Plant de Lot です。
栽培国: アルゼンチンのマルベックワインの世界的成功のおかげで、マルベック品種は米国(主にカリフォルニア)、チリ、オーストラリアでも栽培されてきています。栽培量は少ないですが、イタリア、南アフリカ、その他の国々でも育てられています。
テイスト&ノート: 伝統的なマルベック品種は色調が濃く、タンニンがしっかりとしていて、成熟するのに時間を必要としますが、腰の強いワインを造ります。この品種はクリュール(花ぶるい)、べと病、霜などの多くのブドウの病気にかかりがちです。フランスではほとんどの場合ブレンド用に使われます。マルベックは一般的にボルドー・ブレンドの一部でしたが、最近ではボルドー・ブレンドに使われるのは稀なことです。フランスでマルベックが主に栽培されている生産地であるカオールはでは、ブレンドの少なくとも70%の割合をマルベックが占め、残りの構成はメルローとタナでブレンドされています。マルベックは様々な土壌で良く育ちますが、フランスではカオールの石灰岩土壌で一番良く育ちます。フランスでのブレンドされたマルベックワインに反して、アルゼンチンで醸造されるワインは、基本的に単一品種ワインです。その理由は、アルゼンチンの気候条件がフランスと異なっているからです。もう一つの理由は、19世紀に植えられたクローン(親株)は、フィロキセラ蔓延による荒廃後にフランスに残っていた株とは異なるものだったからです。醸造されるワインは濃い色調ですが、情熱的な果実味があり、のどごしがとてもスムーズで、ヴェルヴェットのようなとても柔らかな舌触りです。
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全1商品
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00311-15 2015
ドーニャ・シルビィナ・クラシック・マルベック
Dona Silvina Classic Malbec
送料無料 (本州・四国)3,563円(内税)